ツルの可愛さについて
ツルはかわいい。ツルにも様々な種類がいるが、他のツルと比べてみても特にタンチョウヅルは格別の可愛さだと思う。まず、白いからだ。長い脚に美しい骨格。人間ならまるでモデルのようだ。それと赤い頭。あれが血液の色だということは、釧路人なら常識だろう。白鳥のようなフォルムに赤い頭が加わることで、タンチョウならではのチャームポイントとなっている。こうした見た目の可愛さや品はもちろんのことだが、タンチョウの美しさは外見だけではない。彼らはつがいを作ると、一生を共にする一途さをもつ。普通の動物たちのように子どもを産み育てる夫婦としての関係以外に、きっと人間のような絆があるから、タンチョウはそういった行動をとるのではないかと私は推測する。そして、このタンチョウヅルの魅力はもうひとつある。それは、『会える』ということだ。釧路市丹頂鶴自然公園に行けば餌づけされたツルたちを見ることが出来る。もちろん、野生のツルがいないわけではないが、いざツルを見に行こうと思ったときにいちいち野生のツルを写真家のように探し回るのは大変なことだろう。だが、ツルが集められている場所に行けば会えるということは、ただ一目見てみたい人や観光客にとっては嬉しいことだ。タンチョウヅルは釧路のいわば、『会いに行けるアイドル』A●B48のような魅力と親しみやすさがある。